「小田原に移住してみたいけど、後悔しないかな?」
「東京から離れて、生活の質(QOL)は本当に上がるの?」
移住先として人気のスポットですが、実際に住んでみないとわからない「現実」は多いものです。
私は4年前、東京から小田原へ移住して現在はフリーター・在宅ワーカーとして活動していますが、結論から言うと「小田原に来て本当によかった」と感じています。
しかし、手放しに良いことばかりではありません。
4年も住めば、都内暮らしでは想像もしなかったデメリットも見えてきました。
これから小田原を移住候補に考えている方の、リアルな判断材料になれば幸いです。
小田原に引っ越ししてよかったこと
日常の中に溶け込む、豊かな緑と青
移住して驚いた「富士山の近さ」

SNSで話題になっていた「富士山が見えるコンビニ」まで行かなくても、日常の中で驚くほど大きくて立派な富士山に出会えます。
私自身も引っ越してきた当初は「小田原からこんなはっきりと富士山が見えるんや!」と予想外の贅沢に驚いたのを覚えています。
今でも空気が澄んで富士山がきれいに顔を出した日には、ついつい足を止めてスマホのシャッターを切ってしまいます。
ふらりと海岸へ。徒歩で行ける海


小田原での生活は、海が日常のすぐそばにあります。
特にJR在来線より南側のエリアに住めば、海岸までふらりと散歩に出かけられる贅沢な環境が手に入ります。
釣りの聖地として知られる「国府津海岸」や、駅から歩ける「御幸の浜」は、釣り好きにはたまらないスポットです。
また、小田原駅からひと駅の「早川駅」周辺も見逃せません。
駅から徒歩圏内に漁港があり、その日に揚がったばかりの新鮮な地魚を味わえる名店が軒を連ねます。
脂がのって旨すぎる小田原の至宝『オシツケ』。超高級魚なのに、地元なら意外と安く食べられます。年に一度、早川まで食べに行くのが私の楽しみです。
山々に囲まれた贅沢な風景


小田原の魅力は海だけではありません。
海岸とは反対側に目を向けると、街が端から端まで豊かな山々に抱かれていることがわかります。
この山裾で有名なのが「梅」で、毎年2月〜3月には「曽我梅林」で梅まつりが開催されます。
私も毎年のように散歩がてら訪れるのですが、ここはまさに絶景スポット。
凛と咲く梅越しに仰ぐ富士山は圧巻で、散策の合間に楽しむ地元の梅を使ったグルメも味わえます。


東京に比べて、ゆとりある住居コスト
東京の家賃相場と比較してみると、ワンルームなら小田原の方が「月1万円ほど」安く抑えられるのが一般的なようです。
昨今の物価高で家賃も上昇傾向にあるため、都内で同条件の物件を借り直そうとすれば、月々のランニングコストは簡単に10万円を超えてしまうのではないでしょうか。
| 東京に住んでいた頃の物件 | 現在住んでいる小田原の物件 | |
|---|---|---|
| 賃料 | 約70,000円 | 約60,000円 |
| 更新時の費用 | 約90,000円 (家賃1か月分+保証会社委託料+火災保険料2年分) | 約3,500円 (火災保険料1年分のみ) |
| 広さ | 1R・6畳 | 1R・約7畳 |
| 設備 | お風呂トイレ同室 | お風呂トイレ別、独立洗面台あり |
| 最寄り駅まで | 徒歩5分 | 徒歩20分 |
実際、私は小田原移住で2年間の固定費を約33万円削減しました。在宅ワークなら駅までの距離にこだわらず、住み心地を優先するのもアリですよ。


都市の便利さと、自然が共生する街
「住むなら便利な駅前が一番!」と思われがちですが、実は小田原のポテンシャルはそこだけではありません。
小田原駅から東へ約5kmほど離れたエリアには、頼もしい大型商業施設が2つ点在しています。
驚くべきは、この2つの施設が徒歩約20分ほどで行き来できる近さにあること。
わざわざ駅前まで出なくても、週末のまとめ買いから生活雑貨、娯楽まで、このエリアだけで暮らしがすべて完結してしまいます。
| フレスポ小田原シティーモール | 小田原ダイナシティ | |
|---|---|---|
| スーパー | クイーンズマートヤオマサ | イトーヨーカードー ヤオコー |
| ドラックストア | マツモトキヨシ Cremo | ハックドラッグ |
| 飲食チェーン店 | マクドナルド ドトールコーヒーショップ びっくりドンキー 牛角 | ミスタードーナツ ケンタッキーフライドチキン サーティーワンアイスクリーム ゼッテリア スターバックスコーヒー TULLY’S COFFEE 鎌倉パスタ 大戸屋ごはん処 長崎ちゃんぽんリンガーハット いきなりステーキ 築地銀だこ |
| 衣料品・雑貨屋 | ファッションセンターしまむら ハニーズ 西松屋 アベイル タカハシ | UNIQLO GU ロフト 無印良品 ABCマート |
| 家具・家電 | ノジマ ニトリ | エディオン |
| 100円ショップ | ダイソー(大型店舗) セリア | ワッツ(大型店舗) セリア |
| 娯楽施設 | まねきねこ(カラオケ) | TOHOシネマズ(映画館) |
| アミューズメント施設 | タイトーステーション | GIGO |
| 施設公式サイト | フロアガイド1階|フレスポ小田原シティーモール | 小田原市の郊外型大型複合商業施設 | お店を調べる | ダイナシティ – 小田原市 |
なかでも小田原だからこそ!といえる店舗と言えば、フレスポ小田原シティーモール内にあるクイーンズマートヤオマサというスーパー。
生きたまま水槽に入った伊勢海老やカサゴなどの鮮魚や、日によってはマンボウやシュモクザメなど「これどうやって食べんの?」と思うような珍しい魚もまるまる一匹そのままの状態で売られているため、何も買う予定がなくてもついつい売り場に寄ってしまいます。
気候が安定している
住んでいる物件の構造もあるかもしれませんが、小田原は年間を通して気候が安定しているように感じます。
特に冬の平均室温が20℃近くと暖かく、暖房をつけずに過ごせる日も多いほど。
…なんて言いつつ、実は2026年2月に珍しく小田原で積雪がありました。
その時は凍結で水が出なくなるトラブルもありましたが、気温が上がるのが早かったおかげで、翌日の午前中には無事復旧。
小田原らしい「暖かさ」に助けられた出来事でした。
小田原在住
— まめもん@2026/5ブログ開設 (@mamemon_selfish) February 11, 2026
今回初めて水道が凍結して学んだこと
□雪が降る前に洗濯を済ましておく
→凍結した朝に洗濯しようとしてた
この時に限って洗濯物がかなり溜まってた
□水の確保
→可燃ゴミ出しに行ったあと2Lペットボトルの水で手を洗った
雪降る前には空のペットボトルに水道水を入れておく
5社6路線が乗り入れ!圧倒的な交通利便性と都心へのアクセス
小田原駅は新幹線も含めて計6路線が乗り入れています。
| 鉄道会社 | 路線 | 特徴 |
|---|---|---|
| JR東日本 | 東海道本線 (上野東京ライン・湘南新宿ライン) | 有料特急を利用すれば、東京まで最短約1時間15分でアクセス可能 |
| JR東海 | 東海道新幹線 | 「こだま」と一部の「ひかり」が停車 |
| 小田急電鉄 | 小田急小田原線 | 新宿まで低賃金かつ乗り継ぎなしで乗車可能 |
| 箱根登山鉄道 | 箱根登山電車 | 観光地で有名な箱根湯本へ乗り継ぎなしで行ける |
| 伊豆箱根鉄道 | 大雄山線 | 天狗伝説と金太郎の里を結ぶ、12分間隔で走る超高頻度ローカル線 |
新大阪から新幹線こだまで約3時間、東京から約30分とアクセス良好な小田原駅は、神奈川県内でも数少ない新幹線停車駅です。
また、小田原駅からは京都・大阪方面への夜行バスも運行しているので、関西方面に出かける頻度が多い方にもおすすめです。
小田原移住のリアルな本音。生活してわかった「注意点」
可燃ごみは地域指定のゴミ袋を買う必要がある
小田原市は可燃ごみのみ、地域指定有料袋が導入されています。


もともとは東京23区外への引越しを検討していましたが、多くの自治体でゴミ袋が有料化されていることを知り、思い切って東京を出ることにしました。
仕事での出社や大阪への帰省の利便性を考え、神奈川県への移住を決めましたが、そこで直面したのが「地域による指定ゴミ袋の価格差」。
理想は指定ゴミ袋がない地域でしたが、同県内の藤沢市や鎌倉市は40L・10枚で800円もします。
それに比べると小田原市の価格は非常に安価だったことが、引っ越し先の決め手の一つとなりました。
自然災害リスクが高い
小田原は山や海に囲まれた美しい街ですが、その反面、他の地域に比べると自然災害のリスクは無視できません。
山の付近だと、大雨や台風が来た場合は土砂災害のリスクがあるので、高確率で避難指示が発令されます。
また海岸沿いでは、10m以上の津波が想定されているエリアもあります。
私が今住んでいる物件も高潮リスクのあるエリアで、普段から利用する海岸沿いの国道も警戒が必要です。
そのため、防災グッズの見直しはもちろん、避難場所の把握や物件探しの際に「上階の部屋を選ぶ」といった、自分なりの対策が不可欠だと実感しています。
都市ガス物件が少ない
小田原でも都市ガスがまったくないわけではありませんが、山間部という土地柄もあり、東京ほど普及はしていないようです。
プロパンガスは都市ガスに比べて災害時の復旧が早いというメリットがあるので、万が一の備えを重視したい方にとっては、むしろ安心な選択肢かもしれません。
私が住んでいる物件もプロパンガスですが、もともと湯船に浸かる習慣があまりないこと、備え付けのガスコンロは使わず「卓上IHコンロ」を取り入れることでガス代を抑えています。
小田原駅から品川・東京へ行く場合は「特別快速」「快速」に乗ってはいけない
JR東海道本線の小田原駅のホームには「特別快速」や「快速」がやってきますが、行き先には注意が必要です。
実はこれらの多くは湘南新宿ラインのため、品川駅や東京駅には停車しません。
車両の見た目は普通電車と一緒ですが、横浜を過ぎると新宿方面へ分岐してしまいます。
品川・東京方面へ向かう場合は、電光掲示板や車両横の行先表示をしっかり確認し、「上野東京ライン」と表示された電車を選びましょう。
「4年住んでわかった小田原移住のリアルと結論」
今回は、東京から小田原に移住して4年目の私が感じたリアルなメリット・デメリットをお伝えしました。
小田原は「都会の便利さ」と「田舎のゆとり」のバランスが絶妙な街です。
もちろん向き不向きはありますが、「固定費を下げて、自分らしいペースで働きたい」と考えているなら、これ以上の場所はないと実感しています。

